コロナ災禍も、ようやく収束に向かいつつあるのでしょうか。そんな期待の中、新聞にも国内バスツアーの折込み広告がよく入るようになりました。もちろん、まだまだ以前より少ないですけどね。そこで今日は、そうしたバスツアーの乗務員さんに聞いてみた「疑問」のいくつかを書いてみます。
疑問11(バスツアー乗務員)
バスツアーの乗務員さんは通常、運転手さん、バスガイドさん、添乗員さんの3名です。ただ昨今は経費削減のためでしょうか、添乗員とバスガイドの兼務や、その両方が無く、運転手のみの場合も多いようです。こうした国内バスツアーといった企画旅行は、おそらく乗務員さんには近場をスケジュール通りに走るだけだから楽ちん!楽ちん!なんて思いがちです。が、それがなかなか曲者。バスならではの神経ピリピリ感があるようです。例えばそれは何?と「疑問」をぶつけてみると、「昼食場所へいかに予定時間厳守で到着するか、それなんだよね」という答えです。多くの場合、夕食の場合は宿泊場所ですから、多少時間がズレて早かったり遅く着いても、宴会場など食事場所にはある程度余裕の時間が確保されています。極論を言えば、一時間ほど到着が遅れても食事にありつけそうです。しかし昼食場所の場合はそうはいきません。その地の有名店であったり風光明媚なドライブインであったりで、予約のタイムスケジュールはびっしり。また料理の提供側も、タイムリーに少しでも温かい料理を出したいのが心情。また同時に食事処のバス駐車場スペースの予約も分刻みで、遅れることや早すぎる到着は他の車両にも大きな影響を与えるので絶対避けなくてはなりません。そのため携帯電話普及前は、乗務員はトイレ休憩の地に着いたら、まずは一目散に公衆電話へ走る。そして予約の食事処へ到着予想時刻など状況連絡をするのが必須だったようです。その点に限れば今は楽になったようです。では次の「疑問」に移ります。「乗務員さんの食事場所はどこですか?」というスッキリした疑問 。知り合いの乗務員さんに聞くと、昼食は各バス単位でたいてい同じ食事処の隅っこ1テーブルに集まって食事をするそうです。食事内容はツアー客と同様のようです。ただ中には乗務員の姿がどこにも見当たらない時がありますよね。この場合はドライブインやサービスエリアに併設された乗務員専用食堂を利用しているようです。また詳しく言えば、そこのメニューに掲示された飲食は全て無料。もちろんアルコール類はご法度ですが、ガムなども無料のところがあるようです。では最後の「疑問」です。旅の途中で海鮮市場とか民芸品店などといった土産店によく立ち寄りますが、乗務員さんにも何かメリットはあるのでしょうか?…といった「疑問」。これも聞くと、以前はそれ相応のメリットがあったようです。海鮮市場に寄れば海産物のお土産、あるいは民芸店とかに寄れば、ツアー客が購入した代金の合計に応じた金一封が乗務員に渡されるといった、良き時代もあったようです。しかし今は海鮮市場やお土産店といった店と企画旅行会社との契約で、そうしたリベートは一括してその旅行会社へ入金されているようです。もちろん結果的にはそのお金、そのツアー客が支払う旅行代金の減額に貢献しているとのことですよ。
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