この「戦狼外交」という言葉、自国への批判に強い言葉で反論したり、意に沿はない場合は経済制裁などをしたりと強行的な外交をすることを言うようです。が、ちょっと待ってください!(テレビショッピング風に) これ野蛮で相手を見下したような野卑な言葉ですよね。ただよく考えれば「戦狼外交」なんてずっと今まで米国こそ最強の当事国。最近ではロシアやウクライナだってそうした外交姿勢です。しかしなぜ中国だけにそれを言うのでしょう。
疑問(72)中国の戦狼外交?
やっぱり米国の価値観を金科玉条とする日本のマスコミや政府に漂う米国への劣等意識、属国根性のたまものかなぁと思ってしまいます。ちょっと視点を変えて、例えばウクライナ戦についても、米国への骨の髄までしみ込んだ属国根性からでしょうか。ウクライナはすべからく善でゼレンスキー氏はもちろんハートフル、ロシアは悪の権化でプーチン氏はデビルといった勧善懲悪的思考が最近まで続いています。ただ少しずつ米国がウクライナ戦から距離を置き始めた兆候が随所に見られる今、それに照応するかのようにマスコミの報道も微妙にロシア側の発言やウクライナ側の残虐行為を取り上げるようになってきています。そして将来米中の関係改善がうまくいけば、きっと日本のメディアも「戦狼」などという言葉を中国に対しては使わないと思います。なぜなら政権や日本のマスコミ全般が米国政府や米国の価値観には不甲斐ないほど従順なためです。幸か不幸か間違いなくウクライナ戦ではロシアの勝利で終わります。その時、今テレビや新聞を駆け回る識者とやらや、あるいは戦争オタクたちの変節ぶりは、どんなでしょう、見ものですね。どちらにしても日本が「戦狼外交」と言われるなんてことは、これから先もないので安心です。なぜなら…その~やっぱり属国根性丸出しの気迫欠如外交を続けるでしょうからね。
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