28.差別と区別

こんな日、やめようかとも思いましたが、ご回復を願いながらブログを書きます。

疑問28(差別と区別)

今日は、<差別>と<区別>について書きます。まず<差別>の定義を広辞苑で見ると「差をつけて取り扱うこと。分け隔て。正当な理由なく劣ったものとして不当に扱う事。」一方の<区別>は「違いによって分けること。くわけ。」だそうです。そもそもこの概念は綱引きに似て、その時代背景や価値観の変遷などによってその基軸は左右に揺れ動くようです。それは以前のブログテーマブロンズ像でもありました。過去の英雄が今は人種差別主義者として断罪されブロンズ像が引き倒され破壊されているという話です。ですが現実問題としてこの<差別>と<区別>の判断、結構難しいですよ。まずスポーツの男女分けを考えてみてください。広辞苑の説明に合わせてみると、「差をつけて取り扱うことにならないか。」さらに「分け隔て」にも該当していないか。「正当な理由なく劣ったものとして不当に扱っていないか」など考えれば考えるほど、どうなの?という気になってきます。またもう一つ別な話ですが米国には変な保険があります。カリフォルニア州の自動車保険で、通学する学校の成績で保険料が変わるというもの。ほんとかな?と思うのですが、そのまた理由が「勉強のできる人は事故もすくない」とのこと。こんなのこそ<差別>なのか<区別>なのか。それとも米国の合理主義なのか。ともあれ「それは差別だ!」と言われたら思考停止になってしまう昨今です。「差別だ」と言う方も言われる方も、まずはじっくりそれを考えることが必要では。「差別したつもりはないけど、うるさいからとりあえず謝っておこう」式の自己保身では差別はなくならないと思うのですが、どうでしょう。 

今、安倍元首相の訃報がテロップで流れました。心よりお悔やみ申し上げます。

      

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