<某日、米国は台湾独立を明確に支持することを表明→その挑発により中国が台湾への武力侵攻を決定→開戦初日、中国軍の先制攻撃で日本の米軍基地(横田、横須賀、嘉手納、普天間など)がミサイル攻撃を受け被害甚大。その死者数十人~数百人>…びっくりされました? 実はこれ昨年5月、米国NBC放送が伝えた米国軍事専門家のシミュレーションです。もちろん台湾有事が近いうちに起こり得るといった話がベースなのですが、なぜ今、こんなシミュレーションまで生まれる物騒な事態になっているのでしょう。今日はそんなちょっとお堅い内容です。
疑問(80)日中真義なき戦い
全国に160の自衛隊基地(米軍基地は130)があります。そのうち49は有事の際に日米地位協定に基づき米国も共同使用できる施設です。また日米両政府は今月、外務防衛閣僚会議(2+2)を開き、先般の国家安全保障戦略の改定を踏まえて、米国が描く「統合抑止」戦略の協力体制づくり、また平時より、もっと緊密に基地使用を行うための施策などについても話しあう予定だそうです。これを聞いた感想として、グッと戦争の緊迫感が増してきましたね。さ~てと、こんなにたくさん有る基地ですが、米軍や自衛隊の駐屯地のない県や市ってあるのでしょうか? は~い、奈良県と五條市です。ともかく日本中いつでも、どこにも自衛隊基地に米軍基地、さらには日米共同使用の基地が散在していますから、まさに標的になれば大変な惨事です。ただ日本政府は「スビート感をもって防衛力を強化」などと[新たな国家安全保障政策、防衛大綱、中期防衛力整備計画の策定]に邁進していまして、今や借金まみれの三流国でありながらも世界順位3位にもなる防衛予算GDP比2%の大転換を決定してしまいました。兵器を売る米国は嬉しいでしょうね。なにしろ売ってもらえるのは型落ちのポンコツ兵器ばかりですから。ともあれ中国に先制攻撃だってするぞーといった兵器や戦略でもって日常的に中国を挑発するという思考。なんか危なっかしいですよね。ちょうど隣り合わせの暴力団組事務所各々に、チャカ(ピストルの隠語)を渡して罵り合わせるようなものでは。さらに馬毛島から与那国島に至る琉球列島をはじめとする全国津々浦々の軍事要塞化は日本消滅の危険さえ感じ、ビビリません? 日本も米国も、その政権やメディア、さらにはそうしたプロパガンダに晒された国民も、エコーチェンバー効果のせいでしょうか、今は反対意見を徹底的に排除し抹殺する社会に染まっています。とにかく戦争を回避するには、当事者同士が、くどいほど話し合うことが大切です。まずは外交折衝をいやというほど積み重ねる。(首相も仲のいい人とは話すのですが、仲の悪い人とは、からっきし話し合いません。自信がないのか、怖いのか) それにメディアも戦争を煽ることなく、常に和平や停戦に向かうような論陣を張ってほしいものです。そして国民も戦争を回避する施策なら、「とにかく何でも応援するぞー」といった心意気がほしいですね。…とかなんとか夢のような希望をつれづれ書きましたが、やはり変り者の奇矯かもしれません。そう思われましたら、あしからず。
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