ちょうど今、英国ジョンソン首相の電撃辞任のテロップが流れました。ビックリです。今日は英国王室について書こうと思った矢先です。EU離脱、コロナ、ウクライナ問題などの難題を経験し、まだその問題の解消にまでは至らず、道半ばでの辞任ですからね。後任は誰なのでしょう。いろんなことが頭をよぎるのですが、まずは筆を進めます。
疑問27(英国王室)
日本のマスコミは自国の皇室については厳しい。その反面、英国王室には甘いですね。週刊誌をみていても感じます。ただ1997年ダイアナ妃とマザーテレサが亡くなった時、それを悼むマスコミの扱いがマザーテレサよりダイアナ妃の方を連日大きく取り上げられていました。それを知ったある著名な評論家は「マザーテレサの偉業は計り知れない。もう一人の方はただの浮気女にすぎない」と言ってのけました。聡明で勇気ありません?この人。ともあれ日本の皇室は憲法に抵触しないよう政治的発言はされません。それが英国王室は、いつもエリザベス女王2世が出席の折、その開会宣言とともに政治的発言を堂々とされるようです。立憲君主制ですからね。ではその英国で王室の人気はというと、最近(2022.5.1)の世論調査(調査会社YouGov)では、若者の半分は君主制の廃止を望んでいるとのこと。これにはヘンリー王子とメーガン妃のインタビュー記事の炎上など、数々のスキャンダルも影響しているようです。今日はそうした英国王室や貴族についての話です。ともあれ昨日に比べ高貴な疑問のはずです、では…。<副島隆彦著:本当は恐ろしいアメリカの思想と歴史>によると、エリザベス女王が議会に来る時は夫婦同伴だそうです。そして真ん中前の方に貴族約100人が座り、また通常は下院議員の座る席には、その貴族の夫人や子供が座り、ジョンソン首相や大臣、その秘書などは後方に突っ立ち、野党党首は脇の方に突っ立っているとのことです。また今は貴族院という呼び名はないのですが、上院という呼び方に変わっただけで実態は昔のままだそうです。またこの英国貴族の家系もせいぜい200年ほどが大半。古い家系を誇る人も、たいていは古い貴族の家系図を買い取り、そう公言しているようです。また英国には驚くことに最高裁判所がない!…には衝撃です。じゃあ最高裁判所はどこ?……答え:この議場に居並ぶ赤いローブを着た貴族の中の十人が、最高裁判所そのものだそうです。以上を総括すれば、しょせん今も英国は王侯貴族支配の中にあると言えます。そして、副島氏は「英国は出生による身分制度でできている世界でもっとも古い、遅れた政治体制の国だ」と結論付けていますまた。またエリザベス女王自身、各地に大型のお城を持ち、著名なジュエリーコレクション家、また競走馬のオーナーとしても成功しています。またギャンブルにも強いようで一説には競馬で過去30年に700万ポンド(10億円)を稼いだとのことです。またブドウ農園の経営も含め、サンデー.タイムズによると推定個人資産は総額540億円(2018年)に及ぶようです。こんな世襲制の大金持ち、羨ましい~。日本の皇室よりとてもラフに見える生活ぶりですしね。こんなこと書いて、英国にも不敬罪ってあるのでしょうか。なんといっても「世界で最も古い、遅れた政治体制の国」ですからね。それにつけても、ジョンソンさんの後釜って誰になるのでしょうね。
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