2ちゃんねる開設者の西村博之氏の発言。まさに同感! です。なんだって、それ?という方のためにその話の要点を言うと「老人を雇用することで、若者の雇用機会を奪うな!」という話です。ただそれ、今はまだ少数意見かも知れません。ただ日本は一つの潮流ができてしまうと、誰も異なる意見を言わない。とくに社会問題や世相について顕著です。なぜなんでしょうね。それで今日はそんな疑問も含め氏の意見についての賛同を書きます。では…
疑問(47)西村博之氏
おおよそ定年退職後もしくは60歳以降働くのはこんな理由からです。➀年金だけではやっていない。➁働くことで社会に役立ちたい。③体が鈍ったり、ボケたくない。もちろんそれらの複合的な理由もあるでしょう。しかし、老齢者を定年延長などの制度改革も含めて増やしたら、いわゆる働き盛りの雇用が減少しそうです。あるいは雇用が減らないまでも、非正規雇用の割合が増加するのではと危惧してしまいます。資本家にとっては、ただひたすら資本増殖を追い求め、生産性の向上と賃金の相対的下落をはかることが命題です。ただそうであっても、今後長く社会を担う人たちの生活基盤の充実を第一義的に考えなくてはならないのは社会発展のために不可欠です。にもかかわらず今は労働人口の半数近くに及ぶ非正規雇用労働者についても、制度導入当時は「職業の移動や選択が容易になり、自分に合う仕事に就きやすくなる」などといった甘言が盛んに喧伝されましたが、今に至り新たな貧困と階層分化を作り出しただけの結果となっています。また実態は定年後あるいは老年における労働目的も➀の生活苦のためが多いようです。今後も今のまま非正規雇用の割合が減少しないとすれば、将来その年金にさえ頼れない貧困層の増加が予想されます。その対策としてまず政府や企業は、老人の中でも➀以外の目的で働きたい老人をその雇用枠から除外し、働き盛り世代の雇用確保と正規労働へのシフトを重点施策とすることが必要だと思います。そして➁と③の目的で働きたい老人には働き盛り世代の雇用を疎外する恐れのないような仕事のボランティア活動をしてもらってはどうかと思っています。「資本家が女性も働け働けというのは、機械化で女性も今の仕事は十分できるから、もし賃金を上げろなんて言うなら女性を代わりに雇うぞ…と脅かして賃金を上げない恫喝材料に使いたいからだ。」こう発言したマルクスはこれを「人身売買」とも表現しました。これは19世紀イギリスの話ですが、マルクスが言うのは、善意に聞こえても資本家の頭にあるのは資本の増殖だけだということです。そしてさらに言えば、今のように流行や陳腐化といった刹那的消費モチベーションの中に訳もなく晒されて生きる生活ってどうなんなのでしょう。それに夫婦も老人もみんな平等に働くことが進歩だ…って誰が決めたのでしょう。きっとこれも資本家と政府とメディア、さらに米国シンクタンクの仕組んだどこかと同じ洗脳プロパガンダかな(冗談です)。例えばこんなのどうですか?…今年は前の半年は妻が働き、後の半年は夫が働く。働かない時は、勉学や文化に触れ、ボランティア活動に浸る。もちろん経済成長なんて追い求めない(斎藤幸平著:人新世の資本論が参考になりますよ)生き方です。いいと思いません?
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