164・同性婚

 日本でも同性婚を認めるかどうか、その論争は諸外国の例をまねて近ごろ声高です。まず法律婚で得られるそのメリットはと言えば、新たに約60項目の権利や社会保障を受けれるようになるとの事。例えば夫婦として社会的認知、同居・協力・扶助義務、法定相続権・遺留分、婚姻費用分担義務、関係解消時の財産分与請求、貞操義務(浮気された場合の損害賠償)、配偶者控除(所得税)、配偶者ビザの発行、子供の共同親権者になりうる(実子、養子ともに)、犯罪被害者遺族給付金の受給、健康保険の扶養家族認定、さらには公的年金保険の第3号被保険者資格認定や遺族年金の受給、そして病院での面会・病状説明・手術の同意なども可能となるとか…ただここで、そうした異性婚の制度的メリットを、なぜ今に続く法律婚でちゃんと与えられてきたのか?という疑問。今日のHatenaはコレで書いちゃいます。

(164)同性婚

<2025/10 国宝犬山城そばのド派手なカラオケ店>

 これについてはちょっと大げさな話になりますが<生き物の進化は子孫を残すことにある>といった古今より語られてきた、ちょっと大げさな話に触れる必要がありそうです。つまり生物の進化において子孫を残すことこそ各個体に求められる究極の天命であり、そのために環境の変化に順応した進化を達成することこそ生きる大前提とする考えです。それは「生まれてきたのだから生きにゃ、しょんないよ」なんていうようなやけっぱち、刹那的なものでなく、能動的で宇宙の摂理のような感覚ですね。つまり、人は<人間は何のために生まれ生きるのか?>といった命題を出されるといつも思わずたじろいでしまうのですが、煩雑でガサツな日常生活の中でも一本筋の通った骨太の行動形態があります。つまりそれは<子作り>です。男女間の性行動を通じて妊娠を試みることや、そのための準備、計画、努力などを含みます。もちろんその過程では遍く機会均等に近い福利厚生や法整備などを享受することができるようになっています。ただ子孫繁栄に繋がるといっても妊娠にはその<運>も加味されます。そこで、たとえ期待したような子宝に恵まれなくても、国や行政から提供された諸制度の恩恵をもちろん返納する必要はありません。しかしそれ対して、そもそも同性婚には最初から<子づくり>の見込みはありません。つまり子孫繁栄の目論見など最初から皆無なのです。ですから異性どうしの法律婚のような子孫繁栄を見越した婚姻による税負担の軽減などのような先ほどの60項目にわたる制度メリットを与えることが果たして必要かどうか。さらに言えば、この問題を今のように思慮なく解決すれば、着行きつく先は「子作りしなけりゃ親兄弟との近親婚だってOKだろ?」なんてことにまで至らないのか不安はつのるバカりです。そして同性婚を認めることは、さもリベラルの立ち位置にいる反権威主義者的表象をまとい、アンチョコ思考で語られる今の風潮と親和性がありそうです。そして「同性婚に賛成ですか?反対ですか?」などど愚問を続けるマスコミさんにも一言いいたいな~。「人間は多様で平等であるべきだから」なんて(生まれながらにバカで貧乏な私なんかには、おぞましい限りの言葉です)嚙み過ぎたガムのような空念仏を唱えないで、そのメリット・ディメリットや政治的思惑、歴史的背景などをもっと報道してほしいものですね!

\ 最新情報をチェック /

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました