「個性を尊重し多様性を認めあう社会」ってなんだ!!ということで今日はその続編です。そして突飛ですが「美容整形」との相関性についての話です。まずこの美容整形なるもの以前もこのブログで取り上げましたが、あっちの医院、こっちの医院と猫も杓子も今や大流行です。それで顔全体の改造から、プチ整形などと称してなされる皮膚美容や歯科のホワイトニングに至るまで、肝心な脳味噌の改良を除く頭部方面に於けるほぼ全域の外形的改良もしくは改造が日々せっせと行われています。ところでこんなに多様性、多様性という社会で「美人といったら、これこそ美人だ!」という独断的な話って何か違和感ありません? …ということで、今日のHatenaの始まり始まり~です
202美容整形×多様性を認めあう社会
<2024/4 飛騨古川>
資本論のマルクスとともに近代が生んだ偉大な経済学者ケインズは、玄人筋の行う「投資」は美人投票のようなもの…といった明言を残しました。そこでまず、ケインズのいうその「美人投票」がどんなものかサラッと説明しておきます。★ケインズ発言→『玄人筋の行う投資は、投票者が100枚の写真の中から最も容貌の美しい6枚を選び、その選択が投票者全体の平均的な好みに最も近かった者に商品が与えられるといった新聞投票に見立てることができる。この場合、各投票者は自分が最も美しいと思う写真を選ぶのではなく、他の投票者の好みに最もよく合うと思う写真を選択しなければならないことを意味している。つまり株式投資でいえば、自分の好みで決定するのではなく、市場参加者(=美人投票の場合は投票者)の多くが、値上がりしそうに思われる(=他のみんなが容貌が美しいであろう)と判断する銘柄(=顔写真)を選ぶことが有効な投資方法なのである』…と。どうです、美人orそれなりの人の決定さえ、こうした天才経済学者のいう「美人投票」のように、自己の美人基準と社会や他とに齟齬がある場合も多いのでは? そしてそれって極論をいえば化粧品会社の巧みな販促プロパガンダや、さらには時代背景に左右された、美人orそれなりの人かの判断基準にすぎないのかも知れません。なお、一般的傾向として飽食の時代は「痩せ型=美人」、飢餓の時代は「ぽっちゃり型=美人」といわれていて、絵画や文学などの時代考証で、そうした事実が判明しています。ただその理由は諸説あるようで判然としていません。それにテレビに映る人(とくに若年女優さん)って、なんと特徴の無い似たり寄ったりの美容整形顔が多いことでしょう。中でもアニメキャラクターのような、びっくりパッチリ目はいうに及ばず、なんとなく表情を冷凍したような顔(ゾンビ顔)。さらに時代や自分の気分にマッチするよう、何度も何度も改造を試みた多重整形のせいなのでしょうか「整形モンスター」といった用語まで生まれています。ではここで、名門美容整形外科である高須クリニックの「整形モンスター」についての記述を参考に掲載しますのでご覧ください。
<整形モンスター>
◎二重の幅が異常に広い
◎目頭切開のやり過ぎ、切り過ぎで、きつい目頭になっており、傷跡が目立つ。
◎目袋のヒアルロン酸を入れ過ぎて、目の下にナメクジを飼っているように見える。
◎不自然に鼻が高く鼻筋が通り過ぎている。
◎眉間から鼻根部にかけて逆三角形の形をしており、堀が深くなっている。
◎不自然に鼻先が下に出過ぎている。
◎小鼻縮小のやり過ぎで、小鼻の丸みがなく、コンセントの差込口のような、縦長の不自然な鼻の穴になっている。
◎極端に唇が厚い。
◎極端に顎が出し過ぎて、顔が長くなっている。
◎極端にシャープな輪郭をしている。
◎極端に大きなシリコンバッグプロテーゼを胸に入れており、体に合わない不自然な巨乳になっている。<以上Dr高須幹弥の美容整形講座より>
また「顔はその人の履歴書だ!」という人さえいますし、また「顔も含め体全体が親からもらったものだから大切にしなきゃ」という人もいるのに、たとえ表層的手術にしても、顔という親からもらった遺伝的特徴をなぜ否定するのでしょう。そして美容整形を受けようとする人の「美人」についての基準も様々なはずなのに、どうして似たり寄ったりの粗製乱造状態に陥ってしまうのか不思議です。まず本来は個々人の美人(あるいは美男)の基準は千差万別なはずです。しかし先ほどのケインズの話のように、囁かれる美人基準そのものが世の中の風潮や趨勢に大変従順であるばかりか、整形当事者各々の浅薄な知識領域の中での美人基準にすぎないのではないか、といった懸念があります。たとえば漫画をこよなく愛する人なら、目のパッチリとしたあのキャラクターに似せたい!といった願望のようなもの。同時に巷に敷衍する「何事も儲かりゃいい」といった強欲資本主義にどっぷり浸かった「多様性を認めあう社会」のくすんだ掛け声が至る所から聞こえてきます。そこでは金銭で他人(医師など)に月並みな美人基準をまかせても「多様性を認め合う社会」のスローガンに何ら抵触することはないといった風潮が醸成されています。そもそも小説など活字文化が主流の時代には、美人の基準も自分の周りで目にした人などを小説中のヒロインに投影したり、さらに各自が美人基準といったものを不断に昇華してきました。その後、絵画や映画やテレビなどの表現が生まれ、媒体は美人をより精緻に表現し「美人(美男)と思うのは女優の○○さんのような人」などと絵画や映画やテレビに登場する人物を美人の基準として、ストレートに言い表せるようになりました。そして今、アニメやゲームキャラクターの出現です。しかし彼女(彼)らはクリエーターの創造物であり現実には存在しないものです。それは人間のように経年劣化を見ることもなく、クリエーターの意図するままに描写されたキャラクター群であり、それはアバターにすぎません。しかしそのアバターの目元を指さし「こんなのに、してちょうだい!」などと要望したら、浅薄で聡明とは無縁なデカメゴンばかりの出現です。それでも没個性に陥ることなく「個性を尊重し、多様性を認めあう社会」と本気でいうなら、お決まりの美人基準になどに収斂させず「多様な美人基準=個性を尊重し多様性を認めあう社会」に進化する必要あると思います。さらに「個性を尊重し多様性を認めあう社会」の旗振り役でもあるマスコミにも広告収入の枯渇を恐れず、美容整形の蔓延に抗う勇気をもってほしいものです。もちろん古代エジプトの時代から、事故等による損傷治療のひとつとして行われてきた再建手術には、これからも更なる発展を願っています。
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