前回のLGBTQ+について「今はそれにIAも加わってLGBTQIA+って言うよ」というご指摘を受けました。そこで今回はまず、そのIA(AIではなくIAです)についても触れておきます。LGBTQ+の中のQについてはQ=クイア(規範的な性のあり方から外れている)、またQ=クエスチョニング(自身の性自認・性的思考が決まっていない)でしたよね。それに最後にくっつく+とは、「その範疇に入らないその他=さまざまなジェンダー・セクシュアリティー」といった意味合いでしょうか。
そして今回のLGBTQIA+のIAは、今までははっきり定義されていなくて+の範疇にあったもの。しかしセクシュアリティという性のあり方は連続しているという考えから、ある一定の定義をして今回登壇しました。まずIAのI=インターセックス(内・外性器や染色体、ホルモンなどのレベルで解剖学上の「男と女」の定義とは一致しない先天的な状態で生まれてきた)、そしてさらにもう一つのA=アセクシュアル(他者に対して性的欲求を抱かない)、またA=アロマンス(他者に対して恋愛感情を抱かない)。このように社会正義(ポリコレ)の声に連動し、今後も益々アルファベットの数は増えていきそうですし、それに照応して社会の空気もなぜか重苦しくなりそうな気がします。ではその「重苦しい感」はどこから来るのか、それが本日のHatenaです。
(215)LGBTQIA+ってなに?
まずこの問題、注意してかからないと前に書いたように、J・K・ローリング氏(ハリーポッター著者)のようにキャンセルされる危険がいっぱいの事柄なのです。つまりメディアや政治の分野に限らず世間全般でも「人権を守るのはすべからく善であり、それに物申すのは悪である」といった類型化した雰囲気が蔓延しているご時世です。それが言論の自由に敏感であるべきメディアさえも、LGBTQIA+のムーブメントが生み出す負の諸問題には全く触れようとしません。仮に触れても「LGBTQIA+ムーブメントを悪く言う輩は無視の無視!」といった報道姿勢が貫徹されています。例えばテレビにレギュラー出演する性的少数者とおぼしき人気タレントさんの中にも、今のレインボームーブメントについては様々な意見をお持ちなようです。もちろんそうした活動に対して強烈な批判をしている当事者もお見えだと聞いています。しかし残念ながら今のメディアには、そうした人たちの意見も聞こうという姿勢は全くありません。それは過去に日本社会を席巻した同和問題の渦中にありながら、その闇を論じることを忌避し逃げ続けた当時のメディアのようです。またこうした言論の抑圧は本の出版にも影響しています。例えば米国のジャーナリストであるアビゲイル・シュライアー氏の日本語訳著書「トランスジェンダーになりたい少女たち SNS、学校、医療が煽る流行の悲劇」は、当初の刊行予定はKADOKAWAでしたが、日本国内での批判や大きな圧力を受け、産経新聞出版からの出版へと変更になってしまいました。その本の中で彼女が最も強く主張したのは「LGBTQに関する各国の対応をみて非常に問題ありと思うのは、そもそも思春期には誰にでも起こりうるような思春期特有の精神不安定に対して、性転換によって治るといった誤った処方を与えてしまったことだ」という内容です。ですがこの部分こそ、日本で出版元の変更に至った主因のようです。またLGBTQIA+に対する社会的正義と言われるポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)との関係性で言えば、それは意識高い系資本主義と親和性があるようで、どこか胡散臭いSDGsムーブメントとともに、ポリコレといった偽善で粉飾した巨大資本の狡猾な錬金術の中にLGBTQも一緒に放り込まれてしまったのではと思えます。そもそも巨大企業がSDGsで高らかに倫理を謳うほどに倫理的存在であるかどうかです。シドニー大学のカール・ローズ氏が言うように「巨大企業に聞きたい。そんなに社会正義!社会正義!と言うなら、なんで血眼になって租税回避なんてするの?」という意見、至極ごもっともです。要するに巨大企業にとって社会正義などは全くの関心外。つまり企業のイメージ戦略のために「社会正義」を利用しているだけと思えてきます。例えば、性の多様性を謳う虹の旗が有名なレインボームーブメントですが、様々なイベントを実行する時、それにレハインボームーブメントを絡めると補助金が出やすいといったメリットがあるようです。また、そうした多くの補助金は地方自治体などの公共団体の他、日本ではあの「電通」を経由して相当な財界マネーも入って来るようです。これなどもLGBTQIA+を利用した企業のイメージ戦略なのでしょう。なお現在、性転換を希望したり性的マイノリティーを自覚する18歳以下の未成年者は驚くなかれ、英国では10%、米国では20%という驚異的な数になっています。そしてそうした子供たちの犠牲の上に築かれる高額治療費といった蜜に群がる医療ビジネスの盛況も、強欲資本主義たる米国の退廃現象なのでしょうか。また「LGBTQの暗部はTQ」と前回のブログに書きましたが、その中でもTの部分が大きいと思われます。それは肉体的な性別と、それに性自認。この違いを飯のタネとてグローバル・キャピタルという資本サイドが利益のため利用している今の状況にあるよう感じられます。しかし多くの専門家によると「実際、T(トランスジェンダー)を自認する人たちの中に、かなりの数の自閉症や発達障害の傾向がみられ、本来はまずはそうした疾患の治療を優先すべき」との報告が出されています。また日本のLGBTQIA+の政策については、今までも米国による大きな政治的意図や働きかけがあったようです。まずラーム・エマニュエル米国大使が突如、我が国の性的指向・ジェンダーアイデンティティ理解増進法に対する積極的介入をしはじめたのもその流れの中でしょう。そしてそれに沿うように突如、経団連はLGBTQIA+の問題を「大事な人権問題」と言い始めました。これも二枚舌外交と言われようが臆面も無く「米国発の正義」を売り込み、日本を価値観や思考まで蹂躙しようとする米国の思惑もありそうです。しかし最大のお目当てはコロナ災禍時と同様に、薬剤を含む日本での医療ビジネスの拡大のように思えてきます。またこうした飽くなき資本の論理に基づくシェア拡大や医療行為の貫徹は、先ほど紹介したジュライアー氏の言を用いると、下記のような流れになります。 ★思春期に起こりがちな精神的不安定にすぎないのに「性転換によって治るよ」といった間違った説明からスタート→そして「それはそもそも性自認と身体のズレがあるため」といった診断→次に「だからトランスすれば楽になるよ」と言って第二次成長を抑えるホルモン剤の注射→さらに男や女の身体になるのを抑制するホルモン剤の注射→そしてついに外科手術に至り、性器や乳房の切除…といった流れ。これで理不尽な不可逆的行為は完結。まさにそれで症状が好転するならいいのですが、仮に精神不調の原因が性別違和ではない場合には結果は悲惨です。今欧米では、多くのそうした悲劇的状況が生れているそうです。それでも残念ながら、日本のメディアはちっとも報道しない。だから「チクショー!!」と、せめてコウメ太夫のごとく叫びたい。
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