20.牛、豚、鶏

牧場で「牛さん、可愛い~!」なんて叫んだ後、帰りのレストランで「このステーキ美味しい!」を連発なんて経験ありません? 人間生きるためには仕方がないとは思うのですが、何かもっとこの矛盾をスッキリさせる方法はないのでしょうか。ということで今日はちょっとシニカルな話です、では…

疑問20(牛、豚、鶏)

毎年国内で、牛は約100万頭、豚は1600万頭、鶏は7億羽ほどが食肉となって殺されています。もちろんこの数字、海外からの輸入分は含まれていません。それなのに街中を見渡せば、近ごろ焼き肉店で「食べ放題」の店が増えたように感じます。そうした店を見ると「食品ロスが問題になっている折、今のお客、ちゃんと皿に取った分は食べきった?」と店の人にも聞きたくなります。もちろん私は小心者ですから、そんな勇気ないのですが…。さらにテレビでは大食い競争系の番組も復活。巷ではなににつけてもSDGsが言われるこの時代なのに…。この機に及んでそうした番組を放送する局の勇気。スポンサーの社長や番組編成局長の顔をみて睨んでやりたい。もちろんこれについても私は小心者ですから、そんな勇気ないのですが…。SDGsは単なる建て前、プロパガンダ、あるいはお題目かも知りませんが、ともかく食品ロスを無くす意識ぐらいは尊重される社会であればと願っています。中でも食肉となる動物の生命尊厳を考えれば、特にその分野での食品ロスは慎むべきことだと思います。冒頭お話したように、生来人間は矛盾した発言や行動をするものです。ですが生命尊厳に関わるような矛盾は、極力排除すべきものと思っています。生命の尊厳を言いながら、国家といった虚構を守るために継続される戦争もあります。同様に日頃「全ての生き物の尊厳」を謳いながらも「万物の霊長たる人間」といった虚構を守るためになされる動物の殺戮。やはりそうした虚構から生じる矛盾から目を逸らさず、矛盾を見つめなおし、その解消に向かう努力が必要だと思います。そのためにも食肉ロスの根絶は絶対条件では。今すでに世界で盛んな代替肉の開発やビーガンなどについての研究も、より活発になるといいですね。そうした背景でこそ、子供たちにも矛盾のない純粋な生命観を与えることができると思うのですが。では最後に本日の疑問です。

☆疑問; 動物にどんな思いや知能があるか分かりませんが、自分が食べられることをどう考えるのでしょうね。もちろん「動物だからバカなの。そんなの考えもしないよ」といったご返答かも知れませんね。それならこうお聞きします。「自分がもし食べられると知ったら、どう思います?」

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