同性婚の話には決定的な不条理があると思うのですが、どうでしょう? ついでに言えば同性婚についてじっくり考えた人って、当事者以外どれほどいるのかなぁ。そして、同性婚についてウンウンと何も考えず頷くこは、ヒューマニストでかつ進歩的といった無害な安全評価を得れる踏み絵とでもお思いなのか。実際そんなへなちょこりん識者やコメンテーターのなんと多いことでしょう。…ということで、今日のHatenaは、またまた同性婚についてのお話しです。くどいかな?
(167)同性婚という名の不条理

<2025/12 東京谷中ぎんざ>
「なぜ人間は生きるのか?」…と周りに聞いたら、「そんなの生まれてきたんだから、生きなきゃしょンないヤンケー」と言った返答がすぐ帰ってきそうです。つまり簡単に言えば「私たち人間」は生命体として根源的に存在する、ある本能に従って生きている…とも言えそうです。そしてその本能には次のような二つの本能があるようです。まず、➀[種の保存]➡子孫を残し、主として存続することこそが、全ての生物に共通する目的とする本能。そして➁[自己維持]➡体が健康に活動し続けるために、食事をしたり休息をとったりするといった本能。またその他に哲学的な視点で言えば、生きる意味は[幸福追求][自己存在意義の創造][他者との繋がり]などがあるのですが、今回のテーマである同性婚については、やはり「種の保存」を根源的かつ第一義的なものとして考えたいと思います。
過日、東京高等裁判所で同性婚を認めない民法や戸籍法の規定を「合憲」とする判決がありました。それまでの裁判がほとんど「違憲」判決であったことから、それがあたかも時代錯誤的な反動判決のような論評がマスコミを席巻しました…が、果たしてそうなのか。個人的には、むしろ甘言や迎合主義に流されない裁判官の勇気と見識のように感じました。
中でも当該判決文[憲法14条1項に違反するか]の部分については、「なぜ人間は生きるのか」といった命題にも敷衍する非常に大切な部分が含まれていますので下記に転載します。
☆民法が採用した法律婚制度は、「夫婦とその間の子」を社会を構成する基本的な家族の姿として想定する、という制度設計に立って構築されたと解される。国家は、国民社会が世代を超えて維持されることを前提とする。男女の性的結合関係による子の生殖が、今なお世代を超えて国民社会を維持するうえで社会的承認を受けた通常の方法であることに変わりはない。夫婦としての観点のみならず、その間に生まれる子の父母としての観点から婚姻の要件や効果を定めることは、現在でもなお合理性が認められる。<以下省略>
現行の法律では確かに結婚をすれば、例えば税や子育て支援などで様々な優遇を受けることができます。つまり、そうした施策も突き詰めれば人間の子孫継承を未来永劫続けるため、と考えられます。しかしこうした指摘に対して、つい巷に沸き立つ「差別反対!」の声高さにかき消され、思考する事を忌避し、自己保身のみに邁進するメディアの常態を多く見聞きします。またそこでは反動的といった烙印が怖いからか、にわかヒューマニストが識者づらしてテレビや新聞の中を闊歩しています。ところで、さも世界の大勢や趨勢のように語られる同性婚ですが、ちなみに同性婚を認めている国は現在196か国中39か国(人口比で言えば世界総人口の17%、アジアでは台湾・ネパール・タイの3か国に過ぎません)です。
そしてもう一つ別の観点からいうと、以前にもこのブログに書きましたが、同性婚の派生として近親婚の問題が将来発生しそうだという事です。同性婚については、そもそも子供は生まれません(現代の科学では)。しかし兄妹とか一定以上に近しい近親婚については子供はできるが、劣性遺伝子の関係で生めない、といった問題を内在しています。しかしある意味それは「子供をつくらない」ことを徹底すれば、近親婚も認められるべきではないか、といった議論の方向性を暗示しています。つまり同性婚の議論に続き近親婚の議論が俎上に上がりそうだということです。ですから現在進行する同性婚の議論も単に多様性の順守や不平等の解消といった次元に矮小化せず、まずは原点に立ちかえり「なぜ人間は生きるのか」と言った「根源的命題」と「本能との関係性」についても十分な論考が必要だと思うのですが、大袈裟でしょうか。
★PCで「検索」をご利用の場合は、下記テーマ番号をご入力ください。
なお1~9は01~09と頭に0を付けてご入力ください。
「巷のHatena」テーマ一覧→(1)サプリメント(2)テレビショッピング(3)女性の年齢(4)SIBO(5)アジの開き(6)たたり(7)タワマン(8)パワースポット(9)ブロンズ像(10)入居率(11)バスツアー乗務員(12)呼称(13)ウクライナ侵攻(14)差別(15)戒名(16)透明人間(17)ピアス(18)タトゥー(19)美容整形医(20)牛、豚、鶏(21)賞金王(22)猫(23)公娼制度(24)続美容整形医(25)続ウクライナ侵攻(26)近親婚(27)英国王室(28)差別と区別(29)ペット(30)動物霊(31)お盆だよ全員集合(32)新発売(33)信じ込(34)心霊番組(35)国葬(36)フィットネスマシン(37)米国シンクタンク(38)抽選(39)恐喝(40)憲法(41)科学五輪(42)超常現象(43)続超常現象(44)サンカ(45)米中酒事情(46)風水と占い(47)西村博之氏(48)米国の正義(49)市販薬(50)自己検閲の泥壁(51)今昔TVドラマ概論(52)旧統一教会の浸潤(53)杉田水脈(54)杉田怜央さん(55)美容整形(56)笑えないお笑い(57)西村博之氏(58)手抜き一番や(59)孤独の音(60)国葬と胸像(61)続CSIS(62)続英国王室(63)聞かなかったことにする(64)艶歌斉唱(65)癒着=政治家だけ?(66)情報操作(67)続旧統一教会の浸潤(68)あの事件の怪(69)下駄が無い!(70)賽銭?=脅迫?(71)排他的経済水域EEZ(72)反カルト法(73)中国の戦狼外交?(74)絵画は怪貨(75)幸せは不幸を装ってやってくる(76)え!殺処分(77)宗教はお好きですか? (78)効率と言う病(79)コロナはどこに(80)日中真義なき戦い(81)タモリの新しい戦前(82)金運を呼ぶ財布(83)ケチと節電(84)オフレコ?(85)レトルト肉量推定法(86)死は存在しない(87)室井佑月(88)シン室井佑月(89)大谷翔平4250倍(90)普遍的価値(91)日本の銃規制
(92)台湾有事!てい変だ(93)ホモセクシュアル(94)天皇制(95)世界が笑ってる日本のゼレンスキー礼賛(96)フェイク・フェイス(97)松川さん炎上(98)孫崎亨さん(99)多様性を尊重し合う社会(100)輸入規制問題(101)スマホバカ(102)ジェンダー平等(103)売春摘発(104)うそ!大河(105)ハマス(106)親米は保身?(107)実録クレカ被害(108)大谷翔平イズ藻琴山(109)プーチン大統領演説(110)勇気をもらう(111)私の年賀状(112)煽る米国と煽られる日本(113)日本共産党はどこへ行く?(114)孤独のグルメ(115)玉川徹(116)サッカー北朝鮮を応援して何が悪い?(117)不適切にもほどがある!(118)大リーガーのトリッキー(119)なんでも「差別だ!」とは不適切にもほどがある(120)皇室の不自由点(121)多様性を認め合う社会」ってどこ?(122)美容整形×多様性を認め合う社会(123)上川陽子外務大臣って?(124)ロシア凍結資産/ねこばばは誰!(125)ギャンブル超大国ニッポン(126)あぶない?冷風扇(127)あぶない?乳酸菌(128)あぶない?家庭用ヨーグルトメーカー(129)あぶない?電磁波(130)あぶない?起床水(131)お~いオリンピック(132)ゴジラ(133)LGBTQ+つてなに?(134)キャンセル・カルチャー(135)LGBTQIA+ってなに?(136)過去のない男(137)シン・コロナワクチン(138)教養は声に出る(139)西田敏行さん(140)志村けんさん(141)竹内まりや「駅」(142)「牛めしの具」活用術(143)秋篠宮「生身の人間」(144)アファーマティブ・アクション(145)猫が消えました(146)アメリカの涙(147)「ヤバー」つてなんだんねん?(148)沈黙の鉄火丼(149)ロシアが勝つに決まってる!のに(150)貸金庫は秘密の小箱(151)尊敬?(152)戦争→まずはゲームで(153)多様性バカ(154)バカ笑い(155)女子大突入(156)iPhoneもってて悪いんか?(157)琵琶湖にチょっぴん(158)ちょっと待ってよ!冷風扇(159)参政党の正体(160)そもそも美容外科医って医者?(161)横山温大君がくれた勇気(162)「かき氷のシロップ」ってやばくない?(163)新方式ノンアルコールビー(164)同性婚(165))台湾有事(166)2026年賀状版・アジの開き(167)同性婚という名の不条理

コメント