33.信じ込む

よく使う「信じる」と「信じ込む」という言葉。どんな違いがあるのでしょう。今日はそれをちょっと考えてみたいと思います。なぜって言うと、この「信じ込む」という言葉、最近一週間よくテレビで聞くからです。それでは、始まり~。

疑問(33)信じ込む

そのニュアンスの差は微妙ですね。Web辞書でみると、「信じ込む」とは…すっかり信じて、信じる気持ちの揺るがないさま。信じて疑わないさま、となっています。方や「信じ(ず)る」はスッキリ単刀直入な物言いでよくわかるのですが、その単語に「込む」を入れ込むことで、どんな感じになるのかその意図は釈然としません。それで二つ単語の類似語をこれもWeb辞書で検索し当てはめてみました。まず「信じる」は➀信じ切る、➁信じ込む、③信ずる…など、それに対し「信じ込む」の方は➀鵜呑みにする、➁疑念を抱かない、③疑念を差し挟まない、④疑わない、⑤信じて疑わない,⑥妄信する、⑥信じ切る…となっています。単に「信じ(ず)る」のとは、ちょっと違う感じですよね。中でも鵜呑み、疑念、妄信といった言葉は、ある人が信じている話それ自体が「おかしい~」といった疑念や妄信視を内包している物言いと感じられませんか。分かりやすく言えば「そもそも、そんなのありえない話なのに信じてしまったんだ、バカだなあ~」といったニュアンスが「信じ込む」という言葉の中に組み込まれているように感じるのですが…。失礼! これこそ妄想かも知れません。ともかく今宵も、かの公共放送のニュース中に(宗教団体との関係性について、容疑者はそう信じ込んだ)、その言葉はまた出てくるでしょうか。どうかな?

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