スポーツジムは老若男女どこも大流行です。中でも老人も大昔は「山へしばかり、おばあさんは川へ洗濯」といった日常で、また最近まではカタカナ名の「ゲートボール」が盛んでした。それがですね、今は「ジム(gym)」がブームなんです。ちょっと前なら「どんな事務仕事始めたの?」なんて聞きそうですが、今は「どうしてジムするの?」なんて聞くと、こんな答えが返ってきます。長患いせず「ポックリ死ぬため!」と。勇ましいじゃありませんか。ともかくジム通いで、そんなラッキーな死に方ができるかどうかは別にして、今ジムは老人にさえ希望の星なのです。今日はそのジムについてちょっと「疑問」を書いてみます。
疑問(36)フィットネスマシン
スポーツジムには幾つかのマシンと呼ばれる機械がありますよね。トレッドミル(ウオーキング、ランニングマシン)や、フィットネスバイク、ステップマシン、アブドミナルマシン、チェストプレスマシンなどまだいくつもあります。中でもランニングマシンは走りながらふとハツカネズミになったような心もちになります。ご経験の方、ありません? そう檻の中で無意味に滑車をクルクル回すあれです。生産効率や社会還元などなんのその、ただひたすら走る。何か世のため人のためになろうなどという邪念を起こさず、自己の肉体的補修願望、あるいは「ポックリ」といった本願のためにするあの刹那的行為。もったいなくありません?エネルギー。 それで思ったのが電力不足の折、そうした老若男女の労力(なにも生産していないので労働ではないはず)を活用して発電したらどうかと、考えました。しかし、もうすでに頭のいい方がおられるんですよね~。当たり前か。もちろん日本でもそうした開発会社はありますが、スポーツ後進国と思いきや台湾のフィットネス機器メーカーは凄い。そうした「体力発電」化したマシン開発が、だいぶ前から行われていたようです。それも高度な頭脳をお持ちで有名なオードリー・タン氏采配かも知れませんが、政府の施策としてフッットネスクラブのマシン全てを「体力発電」化方針のようです。例えば家庭内にも設置できる某メーカーの体力発電型トレッドミルでは、1時間当りの運動で220wHの電力を生成すると言われています(220wHとは例えば220wの電化製品を1時間使用できる量です)。こうした「体力発電」化マシンは欧米でも少しずつ普及してきています。ですがこの資源小国の日本では、ほとんど見かけません。なぜなのでしょう。「電力不足の時代に、この程度では焼け石に水」などと無粋なことは言わず、ぜひこうした地道な取り組みもしてほしいと思うのですが、どうでしょう。
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